グアムのガン撲滅運動
2009年 05月 24日
ガンで苦しむ人たちのことを想って、
グアムでは12時間のリレーが行われました。
5月22日(金)の夜7時から23日(土)の午前7時まで、
American Cancer Society(アメリカン・キャンサー・ソサイエティー)主催で
“Relay for Life(リレー・フォー・ライフ)”が開催されました。
これは12時間に渡って、皆で走ったり歩いたりしながらリレーを続けることで、
癌と闘い続ける方々と、癌に伴う痛みや克服への勇気を分かち合い、
また家族や親しい友人を癌で亡くした方々から故人への追悼の気持ちを
メッセージとして広く発信しようというもの。
グアムでは毎年恒例になっており、参加者は1万人以上。
スポンサー企業や団体も50社以上で、
この島ではかなり規模の大きいイベントになります。
会場となったのは、ゴルフ場が有名なマンギラオ村にある、
George Washington High School(ジョージ・ワシントン・ハイスクール)の校庭。
トラックの状態は決していいとは言えないのですが、
なんと言っても私の母校の校庭はとてもとても小さかったので、
400メートルトラックほどの大きさのフィールドに足を踏み入れると、
なんだかそれだけでわくわくしてきます。
イベント当日は、多くのスポンサー企業や団体のブースが立ち並び、
それぞれ飾り付けをしていて、
中にはBBQセットまで完備しているところもたくさんあります。
会社の同僚たちと、企業ロゴの入ったTシャツやバナーをつけて歩く人たちもいれば、
すやすやと寝ている赤ちゃんをバギーに乗せたまま走るパパ、
黙々とふたりで競歩を続ける老夫婦などなど、
老若男女、みな思い思いの仕方でリレーを続けて行きます。
そして子供たちは、フィールドの真ん中でボール遊びをしたり、
お友達と集まっておしゃべりをしたり。
普段は夜中にこんな風に出歩くことを許されない子供たちも、
この日ばかりは少し大人になった気分?
心地よい夜風がとても気持ちがよい夜でした。
フィールドの真ん中には、大きな四角い雛壇のような台があり、
癌で亡くなった方々への想いを込めて描かれた紙バッグに、
灯篭のようにキャンドルを入れたものがたくさん並べられていました。
そのバックを眺める人の中にお友達を見つけたので駆け寄ると、
彼女は涙が止まらない様子で私を振り返りました。
仲良しで、しかもまだ若かったパイロットのお友達が、
数ヶ月前に癌で亡くなってしまったため、
その彼への思いをこめたバックを持ち帰るために探していたというのです。
私はどうしていいかわからなくて、
ただ“I'm sorry”と言って、彼女を抱きしめることしかできませんでした…。
***
癌であっても何であっても、大切な人を失うことはとても悲しいし、
そして私にとってはとても恐ろしいことでもあります。
同時に、多くの愛する人を残してひとりで旅立たなければ行けないことに、
言いようのない寂しさと不安を感じます。
医療の進歩と共に、克服できる癌も増えていますが、
残念ながら、まだ命をなくされる方も多く、
またそこにいたるまでの状況も期間もまちまちであるだけに明快な答えなく、
癌は、否応なく私たちを生と死の問題に直面させるのです。
そして、そこには必ず愛の問題があります。
小さなコミュニティー社会であるこの島では、
まだまだ大家族というものを良く見かけますが、
これらの問題にひとりぼっちでなく、皆で立ち向かっていくことができるのは、
やはりとても素晴らしいことであり、心強いことだと思います。
癌について考えるとき、
私たちはもう一度家族のあり方についても考えなければいけないと
改めて感じました。
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| 2009-05-24 16:46
| グアムのイベント